渡世人だったの

2013年08月11日(日)13 : 17 : 26


笹沢佐保と言えば、
木枯し紋次郎 が知られています。
「あっしには関わりの無い事でござんす」という決め台詞が有名だ。

木枯し紋次郎は渡世人と呼ばれる人で、
宿なしで生涯旅している人だ。(渡世人=やくざ との説は大雑把すぎる)
生涯旅していると言えば気楽そうだが
食べるのも泊るのも着るのも
旅の途上、自分の甲斐性で都合を付けなければならない。
大方は野宿となり、
多くは土地のヤクザヘ仁義を切って世話になったり(一宿一飯)
賭場で稼ぐような事になっているが、
窃盗、強盗など悪さを働く者も少なくなかったので、
世間からは嫌われていた。

では、どんな人が渡世人かと言うと、
多くは凶状持ち(罪人)で逃げているか、
生れ故郷をなんらかの理由で飛び出たか、
追い出されたか、大方は真っ当な人ではない。

姿は、渡世人スタイルと云えるほど画一的で、
縞の合羽に三度笠、手甲脚絆で、旅塵で汚れきっている。
刀を一本落とし差しにしている。
「北風小僧の貫太郎」 の格好だ^^;

 貫太郎は渡世人だった(@_@;)

浪人とは失業した武士の事で、渡世人とは違う。
月影兵庫(旧っ)や BS放送中 酔いどれ小藤次 などがそれに当たり、
生活は豊かではないが、武士としての矜持がある。
渡世人と浪人を一緒くたに考える事はまさかないだろうが、
違いを知っておいた方が時代劇は面白い
(矜持を無くした乞食浪人などは渡世人より達が悪い)

この、姫四郎流れ旅 の乙井の姫四郎は、(乙姫ちゃん(*^_^*))
元は医者の三男で押し込み強盗に家族全員殺されて、
渡世人の旅に出る事になり、旅先で親譲りの医術で人を助けたり、
それにも増して、あっさりと人を斬る。
決まり台詞は「死ぬも生きるも同じことでござんす」だ。
意味不明なセリフだろうが、私は気に入っている。

この小説表紙に痛快と書いてあるが、痛快でもなんでもない。
人の邪さを書き、大きな痛みと少しの救いと希望が入り混じる。
紋次郎も、組み立ては同じで、すっきりした読後感はないと思う。
水戸黄門や暴れん坊将軍みたいな圧倒的な強さと勧善懲悪がなく、
渡世人の希望の無い行く末を考えてしまう。
それでも、乙姫と紋次郎は、口では関わりないとか、
生きるも死ぬもと、そっぽを向きながら、
お節介にも人を助けてしまうオッチョコチョイさが泣けるのだ。

笹沢佐保じたい、ヤサグレ生活をしていたようで、
父を殺そうとしたり、やくざと決闘したり、
人妻と心中も謀っている。
殺しも心中も、未遂に終わっているオッチョコチョイさがよい。

ほんだらまた。


木枯し紋次郎 DVDーBOXIII 欲し~。
本を一服 | Comments(8) | Trackback(0)
Comment
Re: 待ってました!
まーさん

幼女子が時代劇ファンとは珍しい!
「伝七捕物帳」は観てなかったなぁ~残念、でも時代劇アワーで見れそうですね。

「木枯し紋次郎」は大映京都撮影所で撮影されたんですよ!
殆ど北山などの山の中でのロケでしたけど。
そこに、笹沢佐保先生も、売れる前の やしきたかじん さんもゲストで来られました。
たかじんさんとは、現場でご一緒していました。
何度か当店(写真屋)にもご来店いただいているのですが、
もちろん、気付かれません(^^) ははっ
つまらない想い出話、すみません^^;
待ってました!
『姫四郎流れ旅』
読んでみたくなりました!!
今日本屋に行きます(≧▽≦)

「木枯し紋次郎」は幼稚園の頃かな、テレビで見てハマってました(どんな幼稚園児じゃ(^^ゞ)
時代劇好きの子供だったので、紋次郎を見て刀に憧れ、「伝七捕物帳」を見て十手に憧れ、両方ともおもちゃを買ってもらい、腰に差して外を闊歩しておりました(爆)当然イジメられました。でも「あっしには関わりの無い事でござんす」と無視してました(?_?)

笹沢佐保じたい、ヤサグレ生活をしていた、とは知りませんでした(@_@)
そう聞くと「死ぬも生きるも同じことでござんす」って、とても実感のこもった言葉に思えてきます。
Re: No title
カプチさん

ねぇっ!いいでしょ!

まるで禅問答ですね^^;
No title
>「死ぬも生きるも同じことでござんす」
確かに興味深い言葉ですね。
また、「善も悪も同じことでござんす」
と言い換えて使うこともできそうな…。
Re: No title
おはよ。

お勉強なんてとんでも^^;
雑学です。
Re: 初めまして
きゃ~~(@_@;)お夕さん じゃござんせんか!

紋次郎を語らせたら太刀打ちできません。
こちらの稚拙な解釈にコメントいただき恐縮です。
また、間違いがあったら、訂正願います。

機会があれば当時の撮影現場の出来事など、
お話出来たら良いなと思います~。

お恥ずかしくも二話ほどキャストに名を出して居ります^^;
これからも宜しくお願い致します。
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初めまして
初めまして。

拙ブログにおいでいただいたようで、ありがとうございます。

姫四郎は紋次郎と、ある意味対極にあるような渡世人ですね。
根底に流れている虚無的な生き方は同じですが、ストイックな紋次郎と違い、かなり享楽的なところも見られます。
そんなところが魅力だいう、姫四郎ファンもいると思いますね。

これからも宜しくお願いします。

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